外来リハビリテーションとは

外来リハビリテーションとは、病気やケガなどにより外来での通院が可能な方に対して提供するリハビリです。また退院後、もう少しリハビリを受けたいという方、入院するほどではないが生活に不便が出てきたという方に、医師の指示のもと、外来ので運動療法や物理療法を提供させていただいています。

対象疾患

疾患別リハビリテーション

理学療法士が姿勢や動作を評価して、1人ひとりに合わせた運動療法を行っていきます。

運動器疾患(発症から150日以内)の方
●腰痛、肩痛、頸部痛、股関節痛、膝痛、足部痛などの関節の痛み
●脚の痺れ、腕の痺れなどの神経症状
●腱鞘炎、手根管症候群、テニス肘などの上肢から手指にかけての痛み
●捻挫後の痛み、外反母趾、長時間歩けない、歩いていると痛みが出るなどの症状
など

脳血管疾患(発症から180日以内)の方
●脳卒中後の四肢の動かしにくさ
●痙性麻痺による体の硬さや歩きにくさ
●脳卒中後の日常生活の行いにくさ(食事、入浴、屋内移動や外出したいけどできないといった状態)
●神経筋疾患等の難病のお持ちの方(パーキンソン病、脊髄小脳変性症等)
など

消炎鎮痛等処置(物理療法)

「物理療法」とは、電気や光線や超音波、温水・冷水の熱などの物理的なエネルギーを利用し治療をするものです。物理療法の目的は、痛みの緩和、リラクゼーション、むくみ・循環の改善、運動療法を効果的にするための準備などがあります。

リハビリ室のご案内

疾患別リハビリテーションを実施するホールは天井が高く開放的で活動的になるような構造になっております。消炎鎮痛等処置(物理療法)のスペースは逆に天井を低くして安心できる構造となっています。
また畳のスペースでは起居動作の練習やセルフケアの場として活用しています。
運動習慣のためのCGTプログラム対応マシンやステッパー、エルゴメーター、トレッドミルも置いてあります。

リハビリテーションの流れ

受診
診察時に医師がリハビリテーションの必要性を検討します。
リハビリの処方
医師が「疾患別リハビリテーション(セラピストによるリハビリ)」「消炎鎮痛等処置(物理療法)」の処方を行います
初期評価・計画書の説明
「疾患別リハビリテーション」の処方時はセラピストが身体機能の評価を行い、その後医師と共同でリハビリテーション計画書を作成します。
その後、医師がリハビリテーション計画の説明を行います。
リハビリテーションの予約
「疾患別リハビリテーション」は基本的に予約制となっておりますのでリハビリ室にて予約をとります。
「消炎鎮痛等処置」の場合は予約制ではありませんので都合の良いときに来院してください。
再評価・リハビリ終了
3ヶ月ごとに再評価を行いリハビリテーションの目標やプログラム、リハビリ終了などを検討します。

消炎鎮痛等処置(物理療法)の機器

低周波治療器
キセノン光線治療器
マイクロ波治療器
近赤外線治療器
ウォーターベッド型マッサージ器
牽引器

新しく導入した機器

超音波/LIPUS

【超音波療法】
1秒間に数百万回もの音波マッサージを行います。その作用により痛みを緩和させます。またリウマチや関節炎、関節拘縮、筋腱断裂損傷の方などにも効果的です。

【LIPUS(超音波骨折治療)】
LIPUS(低出力パルス波超音波は骨折部位に微弱な超音波を断続的に照射する治療法でそれによって骨折後の骨癒合を促進していきます。

運動器エコー

運動器エコーとは、肩の痛みの代表である肩関節周囲炎(五十肩)という病気を例にすると、骨に異常があることは少なく、肩の腱や肘を曲げる筋肉の腱に損傷や炎症が起こります。
腱板はレントゲンでは写りませんが、エコーでは断裂の程度や石灰の沈着、炎症を判断することができます。
このようにレントゲンでは見えずらい部位を見れるようになり、また筋肉の動きなどをリアルタイムに動的に観察できます。

リハビリ室の場所について

当クリニックのリハビリテーション室は院内でも端の方にあり、わかりづらくなっております。
クリニック内に場所の案内がありますので、遠慮なくリハビリ室を見学しにきてください。

リハビリ室の待合所
宮崎日日新聞・Tarzan等を用意しております